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理系学部生が「とりあえず」大学院に行くのは時間とお金のムダ

考えたこと

http://www.flickr.com/photos/78779574@N00/7990284661

photo by Michael Kappel

現在は、理系の大学生が学部を卒業するとほとんど(7割〜)の人が大学院に進学すると言われています。これは国立大で、しかも偏差値が高ければ高いほどその割合は大きくなる傾向にあるそうです。

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工学部・理工学部

1.東京工業大(生命理工) - 88.8%

2.京都大学(工) - 88.1%

3.東京工業大学(工) - 86.4%

4.名古屋大学(工) - 84.1%

5.東北大学(工) - 83.6%

大学院進学率 - Wikipedia

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これをみると、国立大の工学系の学部の学生はおおよそ10人に8人以上は大学院に進学するという結果が出ています。

また「工学」というとデザイン系の学科も含まれるので、機電系などはさらに9割近く進学するのではないでしょうか。ぼくも一応国立大の機電系学部なので、まわりの話を聞いてもたしかに大学院に進学するという割合は多いように感じます。

 

でも、「とりあえず」で選んでる人もかなり多い 

そんな、大学院進学の話なんですが、「とりあえず大学院にいくもんでしょ」みたいな感覚で無思考に進学する人がかなり多いように思います。それこそ中学生が高校に進学するみたいな、「まぁ、周りもみんな行くし、、、」感覚でしょうか。

ほかには、「モラトリアムを延長させるために」とか、「就活したくないから」みたいなネガティブな理由も多いです。「就活もだるいし、2年間学生で居られるし、まぁ進学しとくか」的な発想なんだと思います。

もちろん、その逆で「この分野で最先端の研究がしたい」とか、「いまある研究テーマをさらに掘り下げたい」とか、ポジティブな理由で進学を選ぶ人ももちろんいます。そういう人はガンガン進学して、より高度な機関で学問を修めて社会に何かを還元できるような研究をしていってもらいたいと思います。

そもそも、大学院って?

その前に、大学院の定義についてみておきたいと思います。

大学院(だいがくいん)とは、大学の学部課程の上に設けられ、学部課程を卒業した、およびこれと同等以上の学力を有すると認められた者を対象に、学術理論および応用を教育研究し、文化の進展に寄与することを目的とするものである(学校教育法第99条)。

大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、または高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする(学校教育法第99条第1項)。

大学院 - Wikipedia

すると、このようにとにかく専門性を高めて、培った技術や知識で社会の発展に寄与することのできる人材になるために頑張ろうね、的な機関であることがわかります。

すなわち、「専門性を高める」という目的を持っていなければわざわざ行く必要もないんですね。日本では15歳で義務教育が終わるシステムになっているので、それを踏まえても大学を卒業して22歳からの2年間で学ぶという行為自体ほとんど「娯楽」みたいなもんだと思っていいでしょう。

なので、入学金や2年分の授業料を支払う代わりに、2年間のモラトリアムを得ることができるという構図になっているわけですね。もはや搾取されていると言っても過言ではないでしょう。

「なぜ大学院に行くべきなのか」、「大学院で何をしたいのか」

これは大学進学でも、就職活動でもそうなのですが、「なぜ」とか「なんのために」みたいな問題意識を常に持っておく必要があります。特に、モラトリアム延長が容易にできてしまう大学院への進学時はさらに突き詰めて考えていくべきだと思います。 

そうでないと、2年間という貴重な時間と、決して安くはない学費を無駄にしてしまうことになりかねません。

実を言うと、1年くらい前までぼくも「なんとなく」大学院に進学するつもりでした。「就職がラクになるから」とか、「まだ学生でいたいから」みたいなネガティブな思考もそこには含まれていて、特に目的意識のない典型的な意識低い学生でした。

しかし、自分の進路について真剣に考えたとき、「なんで大学院に行きたいんだろう?」という問いに納得できる答えを出すことができず、結局「大学院へは行くべきではない」という判断を下しました。これが正解かどうかはわからないけど、少なくとも「なんとなく」よりは前向きな進路選択なのではないかと思います。

現在、大学院進学を希望している方は特にもう一度、「なんでそこに行くのか」、「そこに行って何がしたいか」をはっきりさせてみてはいかがでしょうか。そこで、明確な答えとビジョンが持てなければ進学する必要もないですし、むしろ選択肢は無限に広がっているので、その中から改めて探すのもひとつの手段だとおもいます。

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