【賛成?反対?】「新卒一括採用」に対する著名人の発言まとめ【就活】

f:id:zuboriradio:20140325154840j:plain

就活生なので一応就活ネタを。 

現在、日本の多くの企業が取り入れている新卒一括採用制度

新卒一括採用(しんそついっかつさいよう)とは、企業が卒業予定の学生(新卒者)を対象に年度毎に一括して求人し、在学中に採用試験を行って内定を出し、卒業後すぐに勤務させるという世界に類を見ない日本独特の雇用慣行である。

これまでも幾度となくその是非が議論されてきた話題でもあります。

大前研一氏が斬る「就活」 「新卒一括採用」に国際競争力なし 「就活」が日本をダメにする WEDGE Infinity(ウェッジ)

【第9回】 新卒一括採用を否定するのは、バカである。|川上量生の胸のうち|川上量生|cakes(ケイクス)

 多くの著名人が意見している「新卒一括採用制度」ですが、その著名人の発言を少しまとめてみました。

新卒一括採用」や「終身雇用」は、すばらしいモデルだと思います。一括採用でなく、「通年採用」にしたら、学生はもっと不利になる。海外では「通年採用」が当たり前ですが、若年層の失業は深刻な問題になっています。

日本は「新卒一括採用」だからこそ、世界で最も「職業選択の自由」が担保されていると言えます。また、「新卒一括採用」というしくみは日本全体の大規模なインターンのようなもの。入社し、数年後に辞めても、経験やスキルなどを得られて、お金ももらえるわけだから。

 

株式会社ドワンゴ代表取締役会長・川上量生

日本の新卒採用は、世界の流れについていくことがまったくできていない。新卒で会社に入ってくる人は、ひ弱だね。今のままでは、グローバル化に対応することなんてできるわけがない。彼らは国内の企業できちんと働くこともできないと思う。

こういう若者が現れるのは、親や教師にも非がある。もっとも責められるべきは人事部長だ。相変わらず「いい大学を卒業したから」ということだけで採用している。こんな人事部長はクビにすればいい。そういう会社は新しい才能を取り入れていないんだから、滅びるしかない。

 

 経営コンサルタント大前研一

新卒一括採用なんて何の意味もない、ただ企業の採用側が効率よく若者を採用するためにできた、高度経済成長期の集団就職の遺物にすぎないと思います。人は皆自分の人生は自分で決めるべきで、そういう決意ができた人間を企業は採用すればよく、そのタイミングは人それぞれなのだから、個人もいつでも誰でも自由に応募でき、企業もいつでも誰でも自由に採用できるようになるべきだと思います。「新卒は4月に就職しなければならない」という日本社会における暗黙の了解がどれだけ世の中に人と組織のミスマッチを生み出していることか。

 

ガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役会長・孫泰蔵

今までは募集要項を見ていいと思った所に履歴書を送って、そんな別に入りたいと思ってないけど『御社に入りたい』って自分をプロデュースする。そのままお互いのことをそんなに深く知らずに交際期間もなくて結婚しちゃう。だから結婚してもすぐ別れちゃう。それが今の新卒採用なんですよ。

 

ウォンテッドリー株式会社代表取締役・仲暁子氏

俺は、新卒採用なんかさっさとぶっこわしたいんですよ。あれ、本当何なんですか?みんな新卒で就職しないとドロップアウトしちゃうって思ってる訳ですよ。でも本当は人生にレールなんかないんですよ、あるって思ってるのがおかしいんですよ。みんなが向こうの方向に向かってるからあっちがレールなのかなって思って、ただそれに付き従って歩いてるだけじゃないですか。

 

実業家・堀江貴文

日本の「新卒一括採用」は、経済合理性がないだけでなく、多様な人材を育むという経済のイノベーションの原理にも反し、非典型的なキャリアの人に対から就業の機会を奪う、違法の疑いが極めて濃厚な、恥ずべき愚行である。
新卒一括採用のせいで、大学の学生たちは極端な抑圧の空気の中にある。いちばん学問をしたい時にできない。見聞を広めようとしても、就職に不利だからとあきらめる。そのことによる機会費用、見逃されたチャンスは膨大であり、国益に深刻な損害を与えている。

 

脳科学者・茂木健一郎

終身雇用も年功序列ももはや成立してないこの時代に、未だに新卒一括採用をやってるのが信じられない。どこもやめないから、こうやって死者が出るんだよ。若い子がそこにのみ希望を見出そうとするから、叶わない時に絶望して死んでしまう。大人たちがそういう空気を作っている。もうやめようよ。

何度も言うけど、追い詰められたら人は簡単に死ぬよ。その死は自殺では無く、もはや他殺。立ち向かうなんてもっての他、追い詰める側が引かない限りは、とにかく逃げて自分で余白を作るしかない。そして、逃げた先でまたその後のことは考えたらいい。就活以外でも同じです。

 

連続起業家・家入一真

 

こうやってみると、ほとんど起業家なので反対派が多いですね。そういうのをぶっこわせ!と思ってやってきた人たちなので、当然っちゃ当然かもしれないですが。しかし、そういう流れを汲み取ってか、既存の就活のスタイルを崩そうとしている企業が現れてきたのも事実です。

 

ところで、

ああいう人たちは、通年採用になったら、チャンスが増えてみんなが救われると思ってるんでしょう。でも、そんなことありません。 通年採用をおこなっている海外では、スキルのない人は就職できないんです。アメリカだと、採用時に見られるのは職務経歴書と大学で何を専攻したのかの2つ、これだけ。 将来のポテンシャルなんて、ほぼ考慮してもらえませんよ。 

ドワンゴの川上さんはこのようにおっしゃっていますが、 そういう採用の方法にシフトすれば学生も「何らかのスキルを身につけなくちゃ」という気持ちが働くと思います。そうなれば、今よりは将来について積極的に考える機会も増え、行動に移していく学生が多くなっていくような気がします。

 

逆にいまは、その考えがないために「とりあえずいい大学に入って、大企業に入れば人生安泰だ」という安直な発想が生まれるのではないでしょうか。かくいうぼくも就活生なので、落ち込まない程度に将来について考えながら活動していこうと思います。