400円の高級ガチャ「岡本太郎 アートピースコレクション」を回してみたら、思ってもみない結果になってしまった件
先日、大学の友人2人と近くのLOFTに行ったときのことです。エスカレーターを降りた直後にフロア中央付近に「ガチャガチャコーナー」なるものを発見しました。
僕「ガチャガチャあるじゃん!」
ついテンションが上がってしまいました。というのも、何を隠そう僕は生粋のガチャガチャ世代。おばあちゃんにもらった100円を握りしめ、近くの駄菓子屋の前でガチャガチャを回す、という絵に描いたような幼少期を過ごしてきました。
カードダスで遊戯王カードを買ってみたり、時にはトランシーバーなるものに挑戦してみたり、いわばガチャガチャと共に歩んできた幼少時代です。
興味を示した僕と友人Aはガチャガチャの森に足を踏み入れることにしました。最近のガチャガチャはジャンルも多岐に渡っており、様々な種類のものが揃っていいます。
友人A「うおぉ!まどマギあんじゃん!!」
彼は「コップのフチ子」と「魔法少女まどか☆マギカ」のコラボバージョンのガチャガチャに興味を示したみたいです。
コップのフチのまどか☆マギカ: コップのフチ子×魔法少女まどか☆マギカのコラボ!こんな奇跡や魔法もあるんだよ! - たのしいiPhone! AppBank
友人A「うおぉ!見て見て!ちゃんと跨いでる!コップをまt」
どうやら相当興奮しているみたいです。とても手がつけられそうにないので、僕と友人Bはその場を後にしました。そして、他のガチャガチャを探してみることにしました。
友人B「あれ?なにこのヘンなやつ」
僕「ん?どれどれ」
僕「…!これは、岡本太郎生誕100周年を記念して、氏の作品がハイクオリティミニチュアモデルとなって登場した、あの「岡本太郎 アートピースコレクション 第二弾(全9種類)」じゃないか!!!!」
友人B「ん?何て言ったの?もう一回説明して」
僕「つまり、これは! 岡本太郎生誕100周年を記n…」
説明しよう
この「岡本太郎アートピースコレクション」は、株式会社海洋堂から出ているガチャガチャの商品の一種で、岡本太郎の代表作9つからセレクトされた作品がミニチュアのガチャガチャになって登場したものです。
(生誕100年岡本太郎展公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション|株式会社 海洋堂)
友人B「なるほど。そういえばしもつ、万博記念公園にある岡本太郎の太陽の塔がどうのって言ってなかった?」
そうなんです,僕は大阪の万博記念公園にある太陽の塔が大好きなのです。死ぬ前に一度はこの目で見たいと思っているものの一つです。それが、ハイクオリティなミニチュアになって登場したとは…。
僕「そうなんだよ。しかもこのガチャガチャ、他にもなんかかっこいいやついっぱいあるぜ」
こどもの樹
若い太陽の塔
ノン
どうです、興奮してきませんか?
こんな輝かしい名作をミニチュアにとして部屋に飾っておける、こんなに喜ばしいことはありません。僕はシミュレーションしてみました。
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ガチャ…
僕「どうぞ、これが僕の部屋だよ。あんまり綺麗じゃなけどね。」
女性「いえいえ…。へぇ、フィギュアとか好きなんだ〜。これは何?」
僕「それはね、岡本太郎のアートピースコレクs」
女性「もういい、抱いて!!!!」
興奮しました。迷わず購入を決心しました。
僕「よし、やろう。このガチャガチャを回そう。捻ろう。」
友人B「これ400円もするぞ?」
最近のガチャガチャは高いとは聞いていたものの、400円もするとは…。
しかし、この出費は完全なる未来の自分への投資、惜しむべきではないと即座に判断しました。
財布の中を確認すると、1000円札と8円しかなかったので、200円の布を買って100円玉を4枚捻出しました。これで準備は万端。あとは回すだけです。そうこうしているうちに、友人Aをだいぶ置き去りにしていたことに気づいたので様子を観に行くと、
友人A「なぁ!見てくれよ!これちゃんと、右足でコップのふちをまt…」
元気そうでなによりでした。
彼を残し、僕と友人Bは先ほどの岡本太郎のガチャガチャのもとへ。
僕「よし、今からこのガチャガチャを回す。捻る。丁度いいくらいの力加減で捻る。」
友人B「はやく回せや」
100円玉を4枚、最新のガチャガチャの機械に投じます。僕の脳内は既に「家のどの辺に飾ろうかな〜」みたいなことしか考えていませんでした。「あわよくば、これをきっかけに運勢が良くなって札束の風呂に入れねぇかなぁ」とも思っていました。
そして、捻ります。
「ガチャン…。」
昔、何度も聞いた心地良い響きとともに、見覚えのある丸いケースがレールに従って転がってきました。
僕「…きた。今からこのキャップを開ける。なるべく壊さないように、丁度いい力加減でキャップ開ける。いや、捻る。」
友人B「はやくしろ」
丁度いい、力加減でキャップを捻ります。もう岡本太郎の作品はすぐそこです。しばらくの後、出てきました。
僕、友人B「一体、なんなんだこれは」
慌てて、説明書を読みました。
顔のグラス
グラスの底に顔があってもいいじゃないか、そう太郎は言った。でも、いま自分が飲んでいるウィスキーのグラスの底に顔があると分かったら、ギョッとしないか。いや、ギョッとした方がいい。酒を飲むことは祝祭への扉を叩くことだ。グラスの底で琥珀色に揺れる顔を通じて、僕らは異次元へと出発する。太郎のグラスはその導き手なのです。
なるほど、顔…か。一応確認してみました。
たしかに…。生意気な顔をしています。
別アングルでも生意気です。
思ってたのと違う
この後、僕がもう一度400円を投じガチャガチャを回したということは言うまでもないでしょう。
p.s.
大事に使わせて頂いています
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