【就活】「就職」と「進学」しか選択できない『進路希望調査』は茶番でしかない

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ちょっとやるせない、というかおかしいんじゃないかな?という事案が発生したので。

 

高校や大学・専門学校、様々な機関を卒業する際に「進路希望調査」ってあるじゃないですか?今回は、ぼく自身が学校で提出が義務づけられている「進路希望調査票」に言いたいことがあったので記しておきます。

 

選択肢は多様にありまっせ、って話

ぼくは理系なので、周りはそのまま大学院に進学して研究者や企業の研究/開発業務に携わる人と、大学院に進学せずに企業に就職する人、この2パターンが大半です。

 

しかし、理系の学部に進学したからといって、みんなその延長みたいな職業を選ぶ人ばかりではありませんよね。当然、「就職」か「進学」以外の選択肢も当然あるわけですよね。

ぼくはお笑いが好きなので、お笑い芸人の出身校だけ見ても大学は理系の学部だった、みたいな人はごろごろいます。

 

また例えば、Wikipediaで「職業一覧」で調べると「就職」・「進学」以外のルートを選択せざるをえないような職業が山のようにでてきます。

「アイドル」、「アメリカンフットボール選手」、「鵜飼い」、「浮世絵師」、「画家」、「カメラマン」、「棋士」、「聖職者」、「大道芸人」、「農家」、「俳人」、「美術商」、、、、など

職業一覧 - Wikipedia

こういった職業は山のように存在していて、この辺は氷山の一角にすぎません。

 

「就職」じゃなくて、「就社」

そして、僕がもっともおかしいと感じる点は、今回受け取った『進路希望調査票』の「就職」の欄に「企業に就職」する以外の選択肢がないことです。

 これが実際の進路希望調査票です。

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ぼくは、進学するつもりはなかったのでそれ以外の進路ということで「就職」と、、、、

 

あれ?

 

なんか、、、あれ?

 

おかしくないか??

 

といった具合に、チェックをつけた後に気が付きました。

 

そもそも、ここでいう「就職」の意味は

しゅうしょく【就職】

( 名 ) スル
職を得て勤めること。 ↔ 退職 「商事会社に-する」

のように、「職を得て勤める」ことなので、決して「就社」ではありません。

 

ですので、進路希望調査の「進学」の欄で「希望する企業」しか選択できないような場合は、それはもう「就職」ではなく「就社」と記載すべきなのです。例えば、「空手家になりたい奴はどこを選択したらいいんだろう?」と、ぼくはここにずっと引っ掛かってしまいました。

 

正直なところ、この結果をデータとしてまとめて「何割が就職(就社)希望で、何割が進学希望しているか?」みたいなのを把握したいだけというのはわかります。ただ、にしても機械的で無機質だなあと思ったのです。

 

これくらい中途半端な支援をするくらいなら最初からやらなくてもいいのでは?と思ってしまいますね。

中途半端な就職支援が、学生を不幸にしているという現実 - 脱社畜ブログ

他人の人生に干渉しようと思うなら、それなりの真剣さで望むのが筋である。中途半端な支援は、逆に学生を不幸にする。学校で学生の進路を指導する立場にある人は、このことをしっかりと心に刻んで欲しいと思う。

 

「就職」か「進学」かの2択しかないことに躓いてしまう奴もいる、ということだけを頭に入れておいて欲しいと思います。