永遠の15分、のつもりが2時間半:アンディ・ウォーホル展の密度がすごかった
六本木にある森美術館で開催されている、アンディ・ウォーホル展へ行ってきました。
アンディ・ウォーホル(1928-1987年)
1928年米国ペンシルベニア州ピッツバーグに東欧系移民一家の三男として誕生。カーネギー工科大学卒業後、ニューヨークに移住し、グラフィック・デザイナーとして成功を収める。56年世界一周旅行中に初来日。その後、画家に転向し、シルクスクリーンを使用した絵画作品を多数制作。60年代中盤までに《マリリン》《エルヴィス》といったスターや死をテーマにした代表作を生み出す。
代表的な作品としては、シルクスクリーンに描かれたキャンベル・スープやマリリン・モンローなどが有名みたいです。
それから、入口付近にこんな車が飾られていました。
これは、アンディ自らが手がけたBMWカーで、質感もリアルにペンキで塗ったった感が出ていて、「うわぁ、塗ってる〜。やってくれるのぉ〜」って思います。ぜったい。
アンディ・ウォーホル、フランク・ステラ、ロイ・リキテンシュタインなどアート界の名だたるアーティストが手がけてきたBMWアート・カー。1975年から現在までに17台の作品が発表され、ユニークなコレクションとしてその名をひろめています。
意外と雑な部分がおもしろい
そんなポップアーティストとして地位を築き上げたアンディ・ウォーホルですが、若い頃の作品などはけっこう「雑」だ思われるような作品も多いんですよね。
「そのへんに落ちてる紙に描いたんじゃないの?これ」と思うような絵があったり、「46 1/2」みたいな謎の数字がメモされていてそのままだったり…。意外と「雑」なんですよ。「これ含めて作品だ!」という可能性もありますが、真相は闇に葬られたままですね。
その他のコレクションなども豊富に展示してあり、かなり密度の濃い空間になっていたと思います。当初の予想では「1時間くらい回れたら満足だな」くらいに思っていたのすが、最後のゾーンを抜けた時点で2時間半以上も経っていました。いやーおそるべし。それでも、ひとつひとつの作品にインパクトがあるので全く飽きないんですよね。これが不思議でたまらない。
5/6まで開催されているとのことなので、アーティスティックな何かに触れたい方、「アンディ・ウォーホル?名前は知ってるけど…」という方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。