バナナマンライブ限定のフォークデュオ・「赤えんぴつ」が普通に名曲揃いで感動する件

やっぱりバナナマンってすげぇ…」と改めて思ったのでちょっとまとめてみようかなと。

フォークデュオ・「赤えんぴつ」を知っていますか?

僕はバナナマンライブが大好きで、DVDも揃えて何度も観たりしているのですが、その中でも毎回「赤えんぴつ」というコントを非常に楽しみにして見ています。これは一応、コントなのですが厳密に言うと、設楽統扮する「オーチャン」と日村勇紀扮する「ヒートン」がフォークデュオを組んで歌を歌うというものです。ちなみにコメンタリーによると、日村さんが使っているギターは20万円する製品らしいですよ。

多くのライブで披露されているフォークデュオである。最初は客を笑わす目的で歌っていたが、今は本気で歌っているという。基本的には設楽が作詞を担当し、楽曲は2人で制作している[4]ライブ会場でCDを販売している(以前はカセットテープだった)。DVD-BOXの花鳥風月では、過去の赤えんぴつの歌唱シーンを集めたものを特典DVDとしている。

バナナマン - Wikipedia

ぼくはDVD-BOXの「花鳥風月」に入っている「赤えんぴつ」の特典DVDを観るのが大好きなんですよね。決してプロの歌手というわけでもない二人の演奏・歌唱ですが、なんだか聞き入ってしまうというか。基本的に設楽さんがボーカル、日村さんがギターを担当しています。「えぇ?日村さんってギターも弾けんの?」と思うくらいに、普通にギターもうまいですよ。

 

だれでも共感できる、ストレート過ぎるほどの歌詞

この「赤えんぴつ」を改めて聞いてみて、よくよく考えたら、ぼくはあまり歌を聞くときに「歌詞」を重視しないで聞いていたことが多いなぁと気付いたんです。「歌詞」より「メロディ」とか、「リズム」みたいな直感で「あぁ、これ好きだ!」と思って、選んできた音楽をこれまで聞いてきたんですが、この赤えんぴつの曲だけはなんだかその「歌詞」がすーっと入ってくるような感じがするんです。

そう思って、特典DVDに付属されている歌詞をじっくり見てみたんですけど、そこで初めて合点がいきました。単刀直入に言うと、とんでもなく「ストレート」な歌詞なんです。初期の頃はちょっとダークな、どちらかというと「おもしろい」テイストの曲が多いのですが、中期〜後期になるにつれ普通に真面目に歌っていて、その頃から「あぁ、普通にいい曲だな」と思うようになりました。

歌詞の内容に着目してみると、「恋愛系」のものがやはり多く、特に「青春時代の恋愛」にスポットライトを当てたものが非常に多いです。だからこそ、誰の心にもすっと入ってくるような歌詞だな、と思わせる何かがあるのかなと思います。

 

「赤えんぴつ」の特に気に入っている3曲

というわけで、十数曲以上ある「赤えんぴつ」の曲の中から「これいい!」と思った3曲を選んでご紹介します。運良くYouTubeにもアップされていたので、ぜひ一度聞いてみてください。普通に名曲多くてびっくりしますよ。

 

「自転車」


軽快なギターのメロディが心地いいですね。みんな一度は経験したであろう夏休みの淡い思い出の曲ですね。「ザ・夏休み」みたいな感じの。夏の終わりなんか聞くと普通に泣いちゃうんじゃないですかね?これ。たまらないっす。

あー覚えてますか キラキラ光るオレンジのあの頃を

あー覚えてますか キラキラ光るオレンジの僕たちを

小学生の頃の夏休みの1ページを懐かしむような描写みたいなものは、文学なり、映画なりいろんな表現がありましたが、ここまでストレートに「覚えてますか?」と問いかける歌詞にグッと来ましたね、これは。ちなみに僕はもう泣いています。

 

「それを胸に」 

みなさんはどこへ向かっていますか?何を背負っていますか?

という冒頭の台詞が非常に印象深いですね。最初に何度も音程を外して思わず笑ってしまう当たりの愛嬌ある感じもいい。たまにはこういうこともあるでしょう。にしても何回やり直してるんだこれ。

時系列ごとに細かく歌詞が書かれているのがこの曲の最大の特徴ですね。幼稚園での出会い、小・中学校、高校、大学、社会人…と、段階を踏んでいる最中の「君」への思いが素直に描かれていて非常に共感できると思います

 最後は思いがけない結末となってしまいますが、僕は「ここまでストーリー性のある歌詞があってもいいんだ」って、普通に感心しました。純粋に物語を楽しんでもらいたい一曲ですね。

 

「誕生花」

これは、バナナマンや東京03のコントの作家でもあるオークラさん曰く、「赤えんぴつ史上、最高傑作」だそうです。

設楽さんの誕生花である「ハナミズキ」と、日村さんの誕生花である「勿忘草」が重要な一要素ともなっているこの曲ですが、確かにその完成度は目を見張るものがありますね。内容としては、ある一夏の思い出を描いたもので、これも「よくある夏の風景」を素直に真っ直ぐに表現しています。

春の花 ハナミズキ 夏の花 アサガオ

一緒には咲けないのかな

本当に 本当に 好きだった

言えなかったけれど

本当に 本当に 好きだった

言えなかったけれど 

 切ねぇ…。

最後はちゃんと締めてあるので、そのへんはちゃんと「赤えんぴつ」っぽくて構成もいいですね。

 

いかがでしょうか。いまやバラエティ番組にひっぱりだこのバナナマンの二人に「こんな一面もあったのか!」と少しでも思っていただけたらうれしいです。しかも、これはライブの中の一つの「コント」にすぎないので、実際のライブを見るとそのボリューム感に驚くこと間違いないでしょう。それに、あれだけ忙しい毎日を送っているのに毎年しっかりとした単独を開催しているバナナマンには本当に尊敬します。ありえないっすよ、ほんとに。ですので、「赤えんぴつ」も含めこれからの活躍にも十分に期待したいと思います。

 

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