もっと「学生」という身分をうまく使えばよかった

大学を卒業した。

 
高専からの編入で2年間しか大学生活を送ることはできなかったけど、自分が思っていたより実のある期間になった。
 
もし、高専卒業後にそのまま就職して、機械系メーカー勤務、みたいなルートならばあり得なかったことばかりだ。
 
お金も時間もたくさんかかったけれど、この2年間を振り返ってみて、あくまで主観的に(ここ大事)正しい選択だったと思う。
 
だが、後悔していることもある。
ここで「あれもこれもやっておけばよかった」的なことをたくさん書いてもしょうがないから、それらのことをあえて一言にまとめるとすると、「学生という身分をもっと存分に活かすべきだった」ということだ。
 
卒業して、厳密には明後日から、いわゆる「新社会人」になる。多くの学生は、それと引き換えに「学生」という資格を失うことになる。
 
「早く社会人になりたい」とか「はやく学生を卒業したい」と思う人ももちろんある程度いるのだろうけど、僕の場合、真逆だった。
 
卒業式とか、入社に際するさまざまな手続きを踏んでいくうえで、「あー、もう学生じゃないんだなー」という喪失感というか、焦りみたいなものの方が大きいというのが正直なところだ。
 
そして最初に戻るけど、そんなときに思うのが「もっと『学生』という身分をうまく利用すればよかった」ということ。
 
『学生』でいることで、一番分かりやすい利点は、時間がたくさんあることだ。
 
昨年は多少盛り返した感があるけど、それでも、有り余る『時間』という資源をもっとうまく活用できたのではないか、という後悔は残る。
 
時間は人間に与えられた最も重要なリソースなので、この辺についてもっとちゃんと考えながら動いていれば、今より少しいい未来があったのではないかと思う。
 
そしてもうひとつは、「学生」であること自体、もっとうまく利用すればよかったということだ。
 
正直、「学生だから」という免罪符の効力は計り知れないものがある。これは在学中にはなかなか気づけないと思うけど、学生と社会人の狭間の中途半端な立場になって痛感した。
 
いまさらウダウダ言っても仕方ないので、これらの知見をこれからどう活かすかに全ては掛かっている。
時間の有効利用と、その時の立場を最大限利用するということは、学生じゃなくても実行できるしね。