#2 20160115
20160115
今日は、案件で関わっている外部の編集者の方たちと新年会。おいしい熟成肉と、ハンバーグなどを食べる。肉がウマすぎて、松屋にばかり行っていた去年の自分にちょっと申し訳なくなるほどだった。
こうして仕事で関わっているいろんな人たちと飲みに行くと、チームで働くのはいいなと改めて気付かされる。最近は、「会社員よりフリーっしょ!起業でしょ!」という意見に対して、「やっぱりピザじゃなくてパスタでしょ!」と同じことを言っているんだなという捉え方をするようになった。別に、そのときどきで自分がウマいと思う方を選べばいいと思う。もう、それ以上でも以下でもない。
新卒の22歳が同棲を始めて10ヶ月経ったのでメリットとデメリットをまとめた
去年の3月、都内に引っ越してきたタイミングで彼女と同棲しはじめ、約10ヶ月過ぎた。結論から言うと、誰かと一緒に暮らすのはとてもいいことづくめだと思う。引っ越してくるまでは2年間、隣県で大学生として一人暮らしをしていたが、その時期より今のほうがはるかに楽しい。はっきり言って、比べものにならない。
同棲するのはなかなか踏み切れないと聞くし、この生活について「◯◯ってどうなの?」と聞かれることがたまにあるので、自分なりにこれまで生活してきた感想をまとめてみる。迷っている人の参考になれば幸いである。
いまいちだったこと
まずは、「これはいまいちだな…」と思ったことから。メリットの方が多いのだけど、もちろんいいことばかりでもない。この10ヶ月を振り返ってみて絞り出したのがこの2つ。
完全な「一人の時間」が作りにくい
同棲をはじめる前から予想していたし、よく言われることだけど、たしかにこれはその通りだった。やはり、二人でいると普段の生活のなかで「完全なる一人の時間」を作り出すのは難しい。
特に、いまは都内の1DKのマンションに暮らしているので、「それぞれの部屋」というのは持てていない。熟考したいときや本を読んでいるときに、たまに「一人になりたい」と思うことが全く無いわけではないので、そういうときは独立した空間が欲しくなることはある。
ただ、ここは工夫次第で結構どうにかなることかなとも思っている。例えば片方の生活音が気になるというのであれば耳栓やイヤホンをすればいいし、本当に一人になりたいときは、外に出ればいい。
いまのところ互いの職種の関係で休みがほとんど重ならないので、土日がどちらも終日一緒ではないというところも大きい。これは、「休みがあまり重なりすぎるとよくない」という配慮のもと、彼女側が合わせてくれているらしいのだけど、その辺りの理解があってとても感謝している。
生活リズムが互いに影響し合うことがある
これも一つのデメリットかなと。二人で生活している以上、どちらかのリズムに引っ張られるというのは自然なことだ。仕事の性質上、僕が結構遅めの夜型のリズムになりがちなので、悪い影響を与えているという自覚がある。
特に、困るのが朝。どちらかの仕事が休みのときに、もう片方がセットしておいた目覚ましで無駄に起こしてしまうということがある。これは結構困るし、困らせてしまう。なので今は、音の出ない目覚まし機能を持つウェアラブルデバイスなどの導入も検討している。
一言で言ってしまえば、「仕方がない」のかもしれないけど、どちらもこの家の住人としての営みを構成している一人だということを考えると、お互いが無理なく過ごせるリズムにすり合わせる努力は必要だと思う。
よかったこと
ここからはよかったことシリーズ。基本的にはいいことの方が圧倒的に多いと思っているのだけど、特に代表的なのが以下の3つ。
生活コストが低くなる
これはもっとも大きなメリットのうちの一つと言っていい。一人で生活するより、はるかに生活コストは下がる。家賃、水道・高熱費、ネット料金は基本半分ずつの負担でいいし、食費も肌感覚的に材料の単価を考えると二人分でも1.5〜1.8倍くらいに収まる印象。
しかも、本当に頭が上がらないことに平日は毎日彼女が弁当を作ってくれるので、ランチ代がかからない。これは本当にデカい。僕は朝食は食べないし、夜も基本的に自宅で食べるので(これも作ってもらっている…!)、平日はほとんどそれら材料代以外のお金をかけずに暮らすことができている。実際に、ふと気づくと月〜金の間に一度も財布を開かなかったということもあった。
あとは、家電製品などの大きな買いものの際に折半したり、互いの収入に合わせて割合を選べることができるのもいい。15万円の乾燥機能付き洗濯機をすぐに買うのはそんなにカンタンではないが、それぞれ7.5万円ずつならかなり負担は減る。
もちろん、「てやんでい!俺が全部出してやるぜ!」って言えるくらい稼げてたらいいんだけど、まだちょっと難しいので、今は、食事に関わる面と日用品・雑貨は彼女にまかせ、それ以外は僕が負担している。暮らしの営みに関わる出費以外で、「自由に使える額」が同じ程度になるようにした結果、このようになった。
この辺りはそれぞれの収入のバランスに合わせて、ちょうどいい感じに調整すると、お互い満足のいく暮らしができるんじゃないかと思う。
資産の共有ができる
本やDVD、CDから、録画したテレビ番組まで、それぞれの資産をシェアできるというのも、誰かと一緒に生活するうえでの大きな楽しみだと思う。普段自分ではぜったいに手を出すはずのなかったものに触れ合うことができ、新たな発見ができて楽しい。新しく娯楽の品や本を買うときは、「一緒に楽しめるかな?」という考えをするようになったし、これは一人暮らしをしているときには全くなかった感覚だ。
他には、体型が似ている者同士なら洋服の貸し借りもできるし、日用品や家電も全部ひとつずつでいい。このあたりも、生活コストの低下につながっていると思う。
僕は彼女の影響で関ジャニ∞が好きになったし、最近彼女は僕がおすすめしたオードリー・若林の『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』を読んでいる。
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫) | ||||
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帰宅して、誰かがいる安心感
最後に、彼女に「同棲してよかったこと」について聞いてみると、「帰宅したとき、誰かが家にいることの安心感がある」という答えが返ってきた。うん、間違いない。
どんなに仕事で疲れていても、家で待ってくれている人がいて、リビングが明るくて、暖房がついていて、加湿器がついていて、みそ汁の香りがしていたら、もうなんだって大丈夫な気がする。
#1 20160107
2016/01/07
2016/01/08 追記
昨日、このままで寝落ちしてました。
珍しい苗字なんですよ
2016/01/06
初めて終電を逃して、タクシーで帰宅。あんなに誰もいないオフィスは初めてだった。ただ、とてもいいチームで、周りの人に恵まれているのですごくやりやすい。圧倒的成長。
ふと思い出したので、ぼくが初めて会う人に自己紹介する際に、ほとんど必ずといっていいほど交わすやり取りを紹介します。
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僕「下津曲(しもつまがり)と申します」
相手「しもつ…まがり? 珍しい名字ですね」
僕「ええ」
相手「出身はどちらですか?」
僕「鹿児島県です」
相手「へぇ〜! 「下津曲」という苗字は鹿児島には多くいらっしゃるんですか?」
僕「いや、鹿児島でも少ないんですよ。せいぜい数十世帯程度です」
相手「笑 そうなんですね!」
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このやり取り、マジで8000回くらい交わしてます。いや、6000回かもしれない。もう、この説明をプラカードにして首からぶらさげておこうかな。
愛されるコンテンツに必要なのは、ユーザーが「自らコミットしてる感」なのかもしれない
読みまして。
この「受け手側との『距離感』」というワードを見たとき、まっさきに思い浮かべたのが「深夜ラジオ」の在り方だった。
さっきのエントリでは、音楽ライブや課金型のコンテンツなど有料コンテンツについての話だったけど、ラジオ番組は一部のネットでの有料放送を除いて、ほとんど無料だ。ラジオの電源を入れれば誰でも聴けるし、今ではネット環境があればradikoで十分いろんな番組を聴ける。
そんな無料コンテンツの筆頭であるラジオだが、とりわけ深夜ラジオに関して言われることとして、「リスナーの熱量がすごい」という点がある。もちろん映画やデレビ、本などいろんなメディアにおいて、それぞれ「熱狂的なファン」がいるものだが、僕自身も当事者として感じることとして、深夜ラジオにはそういう熱烈なファンが多いように思う。
例えば、「ラジオを毎週録音してテープが擦り切れるほど聴いた」とか「毎週、何百通とハガキを送り続けた」とか、周りの友人や知人で、そういうラジオに対する愛情の深さを感じるエピソードを耳にしたことがある人もいるんじゃなかと思う。
それはなぜか。「リスナーの意見に反応してくれる(ハガキやTwitterでの投稿を読んでくれる、など)」とか「テレビでは見せない裏側を話してくれる」など、理由はいくつか考えられる。ただ、そのなかでいちばんしっくり来たのが「番組に対して、自らもコミットしてる感がある(味わえる)」というものだ。例えば、深夜ラジオの代表でもある「オールナイトニッポン」や「JUNK」などは1:00〜3:00という普通の人なら寝ている時間帯に放送されており、これをリアルタイムで聴くにはかなり気合いが必要だ。実家に住んでいる人ならではのあるあるだと思うけど、家族に迷惑にならないようにイヤホンでラジオを聴いた経験がある人もいるかもしれない。(ラジオはイヤホンで聴くと面白さが1.4倍くらいになります)
もし、「リアルタイムではちょっと…」という人は録音機器を使って番組を録音するのだろうが、それもけっこうしんどい。そう、「深夜ラジオ」を聴くのは面倒なのだ。そのハードルの高さゆえ、「ちょっと興味がある」程度では新規のリスナーは寄り付かないのである。あと、そもそも2時間ってめちゃくちゃ長いし。
僕はこの、こちら側も歩み寄っていかないとコンテンツにアクセスできない、というハードルの高さにこそ、「深く愛されるコンテンツ」の秘密があるような気がしている。逆に、めちゃくちゃカンタンにアクセスできて、わかりやすくて、誰の手にも届くコンテンツはそうはならないんじゃないかぁと。
そういう意味で、有料コンテンツは「有料」という時点である程度ハードルがあるので、ユーザー側から歩み寄っているということになるし、ましてやクローズドな場で公開されるコンテンツとなれば、ある程度自分も踏み込んでコミットしていかないといけないので、その分愛着が湧いてくるのかなと思う。
だから、これはラジオリスナーがそれぞれの好きなラジオに対して思っていることだと思うけど、「俺は◯◯のラジオを聴いてるんだぜ」的な、悦に浸る感覚みたいなものをどうにかして味わわせることができるといいんじゃないかと思う。