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僕が東京03のコントが好きな理由は「笑いの厚さ」にある。

このブログでも何度か紹介してきたが、東京03というトリオが好きだ。

関連:東京03のコントが観たい? ならば、まずは第11回単独公演「正論、異論、口論。」から攻めるべし。

 

いまや「東京のコント師と言えば、東京03」と言われるくらい、コント芸人としての実力、知名度がある彼ら。基本的に批評は好きではないけど、せっかくブログを書いてるんだからということでいい機会だし、僕が東京03のコントが好きな理由を書いてみようと思う。

 

僕が東京03のコントが好きな理由は「笑いの厚さ」にある。

例えば、一時期爆笑レッドカーペットなどで見られた、ゴングショー的な笑いを「浅い笑い」だとしよう。これは、決して「浅はかな笑い」という意味ではない。「笑い」をいくつかのレイヤーに分けたときに、もっとも表層にくる笑いという意味だ。小島よしお、ダンディー坂野、波田陽区ムーディー勝山楽しんご…、など挙げればキリがないが、だいたいテレビで「ブレイク」することができる芸人はここが非常に強い。これらの笑いは、瞬発力があり、誰がいつ観ても笑える、いわばノンリニアな笑いとでも言おうか。

ただ、ひとつのネタがこのような形態の笑いばっかりだと、それはそれで飽きてくる。事実、爆笑レッドカーペットは終わったし、今やそのようなゴングショーは一切放送されなくなってしまった。

一方で、「深い笑い」というのもある。

例えば、20分くらいの長尺のコントがあったとして、よく作り込まれているネタは最後の最後に、最初からずっと見てきた観客しかわからないようなオチやボケがあったりする。これは、途中からネタを見始めた人にしかわからないものだが、それまでネタを見てきた観客にとっては”そこにいた自分たち”にしか共有できないものとして、得も言われぬ面白さがある。つまり、そこまでの文脈が織りなす独特の笑いだ。

東京03の笑いは、テレビ受けするようないつ観ても面白い「浅い笑い」もあれば、それまでのネタの文脈を汲み取らなければわからない「深い笑い」も両方存在する。そして、なによりそのバランスが絶妙にいい。

前者で分かりやすいのが飯塚のキレのあるツッコミや、角田のキャラだろう。特に飯塚のツッコミは関東随一の爆発力があり、たとえキングオブコントのような4分程度の短い尺のネタでも何度も爆笑をかっさらうことができる。

後者は、ネタ単位もそうだが、東京03の場合は単独ライブ単位の話になってくる。(もちろん他の芸人の単独ライブもそうだが)東京03の単独ライブは、それひとつで大きな作品として仕上がっていて、ネタの内容や幕間のVTR込みで壮大なコントになっている。これは分かりやすいハイコンテクストな笑いで、面白さ以上に感動すら覚える。

この笑いの層の厚さゆえに、飽きることなく、いい映画を観た後のような爽快感を覚える。

 

本当は3つくらい挙げるつもりだったけど1000文字超えそうなので、今回はとりあえずこここまで。

 

次回予告:「東京03のネタ」と「ブログ」には共通点があった。