孤高の天才・バカリズムが仕掛けるプレゼン形式の単独ライブ「バカリズム案」がやっぱり天才的すぎる
いまに始まったことではありませんが、お笑いライブを語る者として欠かせないものがあったので、遅ればせながら紹介させて頂きます。
孤高の天才・バカリズム
「東京のコント師」といえば、バナナマン、さまぁ~ず、東京03とそうそうたるメンバーが名を連ねるわけですが、その中でも「ピン芸人」として一際異彩を放っているのがこのバカリズムでしょう。
バカリズムといえば、2006年の「R-1ぐらんぷり」で『トツギーノ』、2008年の「爆笑レッドカーペット」では『贈るほどでもない言葉』で人気に火がつき、多くのテレビ番組に露出することとなりました。それ以降「大喜利芸人日本一決定戦 IPPONグランプリ」で、開幕から2冠を達成するなどして大喜利会における「絶対王者」の名をほしいままにしてきた存在でもあります。
また、大喜利での活躍が世に知れ渡る前は「なんだかよくわからないけど、おもしろいシュールなコントをする人」という位置づけのような印象でしたが、大喜利をきっかけに一気に「地肩の強いピン芸人」という風に言われはじめるようになってきました。
バカリズムといえばコント、コントと言えばバカリズム
そんなバカリズムですが、やはりピン芸人のコント師として右に出るものはいないでしょう。「越えようがない」と言う方が正しいのかもしれません。特に単独ライブなどで披露されるコントは「唯一無二のシュールコント」と評されることもあり、それはバカリズムライブでしか味わうことができないおもしろみがあります。
ネタの特徴として、現在レギュラー番組として毎週出演しているラジオ「バカリズムのオールナイトニッポン GOLD」で聞いていても分かるように、バカリズムは男子校出身であるがゆえにそれ特有のめちゃめちゃ屈折した価値観を持っています。こういった考え方から生み出されるようなネタもいくつかあり、バックグラウンドを相当強い武器にしているなぁ、という印象を受けます。
以前紹介した、「実は「すべらない話」より面白い?:「人志松本のゆるせない話」が共感できすぎる件 - 笑う大学生の日記」というエントリでも書きましたが、この番組でも度々登場しているので少しご紹介します。
2月3日の節部になると、「鬼は外」と言って豆を撒くじゃないですか?でも、「鬼は外」って全く根本的な解決になってないんですね。外には居るわけだから。
みんなで外に出したら、翌日の2月4日は外に鬼だらけなんですよ。根絶やしにしないと、家の中で。「自分の家さえ良ければいい」っていう考えかたじゃないですか?その場で消すことにすれば、もう毎年やらなくて住むわけんですよ。今年で終わりにしよう、という気持ちがないんですよ。
コントの世界から飛び出して、ラジオではこういったあらゆる「論」を発表していく「エロリズム論」というコーナーもあるくらいで、日々名言が生まれて続けています。
外野手は試合中他のポジションに比べ暇なのでエロい妄想をしがち(RN 古都の侍)
— エロリズム論bot (@Ero_Rhythm_Bot) April 10, 2014
プレゼン形式の単独ライブ「バカリズム案」がアツい
バカリズムが定期的に行うライブに「バカリズム案」というものがあります。これは、バカリズムが日々思いつく「案」をひたすら観客に発表していくというだけのライブです。「そんな内容でライブが成立するのか?」と言われてしまいそうですが、このライブは驚くほど人気も高まっており、チケットも即売り切れになってしまうほどです。DVDとしても、 現在第7弾まで発売されています。
こういった歴史の出来事についての「案」や、
プロ野球という僕達の身近な日常についての純粋な疑問に関する「案」など、これらの「案」はかなり幅広く、毎回「たしかに!w」と唸らせられます。
「バカリズム案」の特徴
「バカリズム案」の特徴としてまずは、完全にプレゼン形式であるという点です。研究者が論文を発表するかの如く、バカリズムが日々思いつく「案」を発表していく形でライブは進行していきます。「新しい価値観を世界に発表する」という点では研究者のそれとそう大差もないような気もします。
次に、これが最大の特徴でもあり醍醐味なのですが、バカリズムが思いつくネタの「たまご」を知ることができるという点です。「あの天才バカリズムが、普段からこんなことを考えているのか!」と、その空間を共有できるだけでも十分大きな価値があると思います。それくらい、すごいです。必ず「あっ」と驚く瞬間があります。
伝説となった「言葉に関する案」
これまで発表された数々の「案」の中で、SNSなどで一際賞賛を浴びたものがあります。それが、「バカリズム案⑥」に収録されている「言葉に関する案」です。これは本人が発表の前に「これで国語の歴史が変わりますよ」と冗談で言っていましたが、あながち間違ってもないと思っていて、マジで歴史を変えられるくらいの「案」に仕上がっています。
レンタルした『バカリズム案⑥』を見る。「読書に関する案」「言葉に関する案」が良かった。特に「言葉に関する案」は飽くなき探求心というか、1つでは満足しない遊び心が凄い。自分だと多分作りきれずに諦めてると思う。
— 太郎ちゃん推しのてんぺる (@tenperusan) April 10, 2014
バカリズム案のDVDを見た人挙ってスゴいと言っていた噂の「言葉に関する案」!@番組バカリズム
— イク (@ikumi) July 19, 2013
バカリズム案6を遅ればせながら観たよー☆言葉に関する案は評判以上にすごくて、じわじわ、やっぱ天才だなーと…ねむは没案の野菜が好きだった。 #バカリズム案6 http://t.co/bqom07GHak
— 夢眠ねむ (@yumeminemu) 5月 11, 2013
もういっかい言うけど DVD「バカリズム案6」の言葉に関する案、昔わたしやろうとしたけど全然できなかったやつで、マジすごい。見た方がいい。また見ようっと。 #バカリズム案6
— 佑天寺うらん・K-DOJOバンビ (@urauran) 5月 11, 2013
バカリズム案6みた。言葉に関する案はなんというか楽しいよね。 http://t.co/IkD0mzqhXp
— 岩谷成晃 (@nariakiiwatani) 5月 6, 2013
詳細な内容はあえて伏せますが、こればっかりはバカリズムの天才的な一面をまざまざと見せ付けられているような感覚になりますので、その凄さを味わってみたい方はぜひ観てみることをオススメします。本当にすごいですよこれは。