シモダテツヤ氏「就活マニアだったんですよ」:バーグハンバーグバーグ代表取締役社長に聞く就活のコツ
「バーグハンバーグバーグTV」というYouTubeのチャンネルを見ていたらなかなかおもしろい回がありました。
バーグハンバーグバーグTV 第039回「ベンチャー企業社長が語る! 就職活動の心得」 | バーグハンバーグバーグのドラゴン社員ブログ
前に一度「株式会社バーグハンバーグバーグ代表取締役 シモダテツヤ氏『人生どうにかなりますよ』」という記事を書いたことがあるのですが、このシモダさんという方は、まぁおもしろい方ですね。すごく適当な感じが溢れでてているのに、なんか聞いちゃうみたいな。
今回の動画は、その株式会社バーグハンバーグバーグのシモダさんが就職活動事情についてトークをするという極めて単純なものです。でも、意外にちゃんとしたことを話しているので、普通に「なるほど…」と思う箇所もいくつもあり、非常に有意義な回に仕上がっています。
インタビュアーは「【おとぎばなし実験】人は怪しい老婆にもらったリンゴをかじるのか? - AOLニュース」などの記事でお馴染みのセブ山氏です。
すべての就活生に見ていただきたい!!! / バーグハンバーグバーグTV 第039回「ベンチャー企業社長が語る! 就職活動の心得」 http://t.co/4a4IFevFhs
— セブ山 (@sebuyama) 2014, 3月 26
「就職活動マニア」だった
セブ山:以前はかなり「就職活動マニア」だったと聞いておりますが。
シモダ:僕はだいぶハマったくちですね。親からは「あんたはノイローゼやった」って言われてましたから。(笑)
セブ山:「就職活動にハマる」という表現がよくわからないのですが(笑)
シモダ:ぼく、かなりポジティブな受け方をしていたんですよ。参加するのが楽しくて、就活終わったあとでも趣味でやってたくらいなんですよ。ハマりすぎてて、当時やっていたことは、胸ポケにボイスレコーダーを仕込んでですね、面接に行くんですよ。
セブ山:えっ?それは練習じゃなくて本番で?
シモダ:本番でです。それを、家に帰ってからPCに繋いで波形で出すんですよ。こういう。
セブ山:(笑)
シモダ:それを聞きながら、「あー俺、ここもうちょっと高い声で…」、「もっとここ短くしよう」とか作っていって、まず空で言える状態にするんですよ。
セブ山:うんうん。
シモダ:で、頭のなかに面接官を住まわすんですよね。
セブ山:(笑)
シモダ:で、面接官の中で目を瞑るんですよね。その頭のなかの面接官が「本日はお越しいただき…」みたいに聞いてくるので、俺は実際に声を出すんですよ。「はい!私は…」って。そんで、、、、
シモダ:◎△$♪×¥●&%#?!
セブ山:いや、もう大丈夫です!!さっき、ちらっと言ってましたが、親に「あんたはノイローゼやった」って言われていた意味がわかりました。(笑)
セブ山さん、助かりました!(笑)
かなりやばい状態までいっていたというのは、みなさんもご理解いただけたと思います。
とにかくなんでも聞きに行く
セブ山:そもそも最近の就活生は自分の入りたい会社や、やりたいことが見つからない、という時点で悩まれているみたいです。
シモダ:あ〜、いやでも、正直学生時代からやりたいこと見つけてる人の方が少なくないですか?ぼくもなんとなく「IT行きたいなぁ」とか思ってましたけど、就活中はIT以外もいっぱい受けてましたし。チョコレート会社とか…。
セブ山:えー、シモダさん「チョコレート会社」 受けてたんですか!(笑)
シモダ:バレンタインデーのチョコレートの箱や、リボンを作る会社とか。まぁでも、説明会を聞いて回るだけでもおもしろかったです。「こんな業界あるんや」って。そこからの企業研究で興味を持つんで、まずはとっかかりでなんでも話を聞きに行かないと見えてこないんじゃないかと思います。
セブ山:なるほど〜、いや、いいですね。これ一個悩み解決できたんじゃないでしょうか。
これは本当に痛感します。企業の説明会にとどまらず、いまはTwitter等で人に会うということのハードルがグッと下がってきた時代なので、いろんな大人の話を聞いてみるのは非常に有効な時間の使い方だと思います。
「添えるパセリ」にセンスを感じる
セブ山:ちょっと質問を変えて、「この人いいなぁ」と思う人はどんな人ですか?反対でもいいですよ、「こいつダメだ」って思うポイントとか。
シモダ:まぁ、でも奇をてらってくる人はあまり好きじゃないですね。
シモダ:かなりリスキーだと思うんですよ、奇をてらうって。「どうですか〜!」みたいな感じでこられたら、「しんどいな〜」って思うし。だからそこは安全パイを選んでほしいな、と。
セブ山:なるほど。
シモダ:やる気とかは全然いいですよ。いいですけど、でも「こっちもそういうテンションじゃないから…」って時もあるし。
セブ山:奇をてらうにしても、基本がしっかりしててのこと、ということで。
シモダ:ちゃんと返したあとにポッと乗っけるボケなら好印象じゃないですか。
セブ山:あ〜、添えるパセリのような。
シモダ:そうそうそう!「あ〜こいつなんかわかってるぞ!」と。ただの回答だと面白くないところを、それを見せることによって、急にウィットに富んだ感じになるな〜って。
たしかに、面接官も目がギラギラしている就活生全員と同じテンションで接するのはしんどいはずですからね。このへんはわきまえていこうと思います。にしても、結構いいこと言ってる…。
ドワンゴの受験料2525円徴収は最高
セブ山:最近、インターネット周りだとドワンゴが入社試験に受験料をとる、みたいなことをやられていますが。あれ、どう思われているのかな?と。
シモダ:いや〜あれ、最っ高ですよ!
シモダ:いやもうね、大好き!ああいうの!
セブ山:ほぉ〜!今って、とりあえずいっぱいエントリー出して、「どこでも入れたらいいや」ってなってるけど、ドワンゴは「うちはもう本気の人しかとらない!」ってことですもんね。
シモダ:いろんな就活サイトがありますけど、「一括エントリーボタン」があるじゃないですか。
セブ山:ありますね。
シモダ:興味あろうがなかろうが一気にエントリー出せ!、みたいな。
セブ山:それ、自分も就活生のときそれやってました。
シモダ:でもそこには愛情なんか全くないし、面接官や人事が大変なだけじゃないですか。時間もコストもかかるので、やる気のある人だけど絞って選ぶ、こんだけ理にかなったロジカルなやり方ないじゃないですか。
たしかに!ぼくも全面的に賛成ですけど、ほんとそうですよね。あれは超合理的だと思います。
バーグハンバーグバーグというへんてこな会社のトップであるへんてこな社長シモダ氏ですが、かなり有意義なヒントだったように思います。特に、「添えるパセリ」のところ。これは日常会話でも使える高等テクニックだと思うので、使いこなせるようになりたいものです。
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